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「佳代はどこにいるのかな?」
碧は西門から校舎の北館の一階、理科室にいた
佳代は南館にいるので真逆の位置にいることになる
理科室で佳代はある作業をしていた
「でも今は見付かりたくないかも
これの準備が出来ないと」
そう言って袋の中に入っていたクーラーボックスにドライアイスを入れていた
「後は、これとこれを屋上に設置して、佳代をあの場所に引き込んで」
言いながら鏡を二枚、その一枚、等身大の物はかついで、もう一枚、手鏡サイズの物をポケットにしまって屋上に持っていくつもりだった
「後はロープを持って、屋上に持ってくだけ」
ロープと言っても、太さは1mmもない。ワイヤーと言った方が正しいかもしれない
碧は鏡をかついで屋上に向かった
約10分で南館の屋上の扉の前まで来た
扉を開き屋上に出た碧は等身大の鏡を扉から見て屋上の右上に置いた
次に、ワイヤーを袋の中に入っていた手榴弾のストッパーに結び付け、扉のドアノブに取り付けた
「これでよし、後は佳代をここにおびきよせればいいだけ」
そして胸元のロケットペンダントに目を向けた
「修一、見てて。私、やるから、あなたのかたきをとるから
約束、守るから」
ロケットペンダントを握りしめ、写真の修一にキスをし
「さて、行くよ」
碧は佳代を探しに行った
大切な人との約束を守るため
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