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その頃佳代は
「何であいつがここにいるのよ」
目線の先には長年コンビを組んできた相方
零夜がいた
佳代は銃を強く握った
「来ないでよ」
佳代の思いが通じたのか、零夜は今佳代がいる二階、図書室前の階段から降りていった
佳代は、ほっと胸をなで下ろした
「あいつはあれで結構強いからなぁ」
図書室にいた佳代は椅子に座った
「どうしようかしら」
佳代はこんな状況でも、いやこんな状況だからこそ冷静でいた
「下の階に零夜がいるってことは、下には行けない
かといってここにずっといたらすぐ追い詰められる
とりあえず、上に行こうかな」
言って佳代は立ち上がり、三階に上がっていった
三階、教室前廊下
北館の三階は三年の教室でしめられていた
その廊下をゆっくり歩いていった
教室に誰もいないのを確認してゆっくりドアを開いた
「ここには何があるのかしら」
言いながら机の中を探ると
「何かしらこれ?」
手榴弾の様な物があった。それにはシールで表示がされていた。シールには
『FLASH HAND GRENADE(フラッシュハンドグレネード)』閃光手榴弾(センコウシュリュウダン)と書かれていた
「閃光手榴弾?めくらましのためかしら」
佳代は閃光手榴弾を袋の中にしまい
「さて、行きますか」
教室を出た
瞬間、佳代は絶望した
「何で、ここに」
目の前には、クロノナンバーズNo.1、スリーオブカードの中でもっとも強い男
そしてゲームクロノスで最初に出会った男
赤城拓哉がそこにいた
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