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開始直後、拓哉は東門から校舎内に入っていた
「零夜はどこだ?」
拓哉のねらいはたった一人
碧は同じ組織の仲間であるためターゲットにはならない、佳代はその碧に殺すなと言われているためこれも違う
すなわち、零夜しかいないのである
「あいつは、楽に殺れるだろ
この前の時、何ら変わった武器も無かったからな」
拓哉は余裕の表情をした。と、同時に油断もしていた
拓哉が校舎内に入った理由も弾丸の確保というだけである
「零夜は、今校内に入ったみてぇだな」
腕時計の様なものを見ながら言った。そこには誰が今どこにいるかおおざっぱであるが表示されていた
「碧は理科室、佳代は一年の教室か」
拓哉はそれを確かめ、そこを避けて、廊下を進んで行った
二階自習室、そこで拓哉は手榴弾の数を数えていた
「弾丸が200発分、手榴弾が5個、閃光手榴弾が2個か」
だが、拓哉はこんなものはどうでもよかった
「これは普通に避けられるだろ
だが、こっちは違うからな」
拓哉はリボルバー式の銃、エアブロードを見ていった
「零夜は、校庭?なにやってんだ?」
校庭には何もなかったはずだ
拓哉はそう思ったが、すぐに思考を切り替えた
「まぁいい、せいぜい悪あがきでもしてな」
ククク、と笑った
しかし、拓哉は判断をあやまった
ここで、何をしているか見ておくべきだったのだ
零夜が何をしているか知らぬまま、拓哉は自習室を出て、三階に向かった
その時、零夜は校舎内に入っていた
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