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「え……。カイ、これ……?」
「ハチがな、告るなら可愛くして行けって。出がけに持たされたんだ」
それは、柔らかいシフォンの真っ白なリボン。
「おお、なんか可愛いぞ! チャーコは可愛さが5あがった。テレレレッテッテッテーン♪」
「……レベルアップ効果音、いらないブヒ……」
さっきまでの泣きそうだったドキドキが、ちょっぴりだけワクワクのドキドキに変わっていく。
(ありがとハチ……アタチ、勇気だすプギ……)
「チャーコちゃん、素敵ほわ! そうだ、わたしのレースのハンカチをこうやってリボンで留めれば……ほら、お嫁さんのヴェールみたいふわ!」
テレレレッテッテッテーン♪
チャーコは場違い度が3あがった。
「ニャらば、この魔除けのヒイラギも月桂樹のように乗せれば。……完っ璧だニャン」
テレレレッテッテッテーン♪
チャーコは魔法防御が4あがった。
「俺も飼い主として一肌脱ぐぞ。ほら300円の当たり宝くじだ! ヒイラギのギザギザに刺してやる」
テレレレッテッテッテーン♪
チャーコは所有価値が300円あがった。
チャーコはおっぺけぺー度が10あがった。
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