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「みんな……ありがとうブヒ! アタチ、勇気でた!」
だがチャーコは己の残念さに気が付いていない!
「いってくるプギーー!」
「逝って恋ーー!」
仲間達の温かい声援をしっぽに受け、アタチは彼のお家の玄関を再びヒヅメでノックした。
(アタチ、チャーコです……お友達になってください……。ちゃんと言うプギ!)
お家の中から足音が近づいて来るのが聞こえる。
心臓がドドスコ、お祭りみたいに盛り上がってる。
やがて、玄関の扉が内側から静かに開いた――。
「あああ、アタチチャーコですプギ! あなたのメアドとスリーサイズ……!」
「あぁん? なんじゃこのコブタは」
「………………」
玄関に現れたのは、彼とは似ても似つかない……年齢不詳のオッちゃん。
「あ、あの……。アタチ、ここにいるお兄さんに会いに来たんでつ……」
「お兄さん? ここに住んどるのはワシだけだぞ」
キョトンと、アタチの目が点になる。
「ううん、昨日確かに居たプギ! お庭に入った毛タマを拾ってくれて……中国のお洋服を来た、ショカツリョウさんみたいなイケメンなの!」
「諸葛亮……だと?」
そのオッちゃんは驚いたように目を瞬かせて、おもむろに腕を組んだ。
「ふむ……それは、髪を上でまとめていて金字の八卦衣をまとった男か?」
「そ、そうプギ! やっぱり居るんでしょう?」
「ふ……ふふ、ふふふふ……」
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