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「…………!」
「ぐぼあっ!!」
まず、カイがその場で崩れ落ちた。
画伯の新作、諸葛亮孔明。
微妙につながった凛々しすぎる眉、大らかに飛び出した鼻毛。漢らしく真一文字に結ばれたタラコ唇に、思慮深さを思わせる額のシワ……。
「……牢獄の監守じゃニャいのか……?」
「わたし、こんな邪悪な絵画……見たくなかったほわ……。末代まで祟られそう……」
「なんという躍動感、破壊力……! 鬼才、ホマレーヌ清水の真髄を見た……感動の震えがパネェ!」
カイだけはなぜか肯定的。
「ふふ……おそらくこやつは昨日、この絵を見たのだろう。あまりの躍動感に、まるで本当に動いているように見え……」
「全っ然、違うプギーー!! こんなんじゃなかった! こんな一筆書きーー!」
「なっ、何を言うこのトンカツの材料め! 細かく想像をし、それをワシのパッションと共にキャンパスにぶつけるとこういう……!」
「こんなのリョウさまじゃないプギー!」
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