イチハウソ wanna build our future

10/19
前へ
/20ページ
次へ
これは避けられない運命なんだよね? 俺は無意識のうちに、心の中で言い訳を繰り返し、 彼女の手を引いて、ドアを閉めた。 腕の中へ彼女を納め、ドアの鍵をカチャリと閉じた。 触れてはいけなかったものに触れてしまった俺は、もう止まらない。 彼女のつむじに俺の顔を埋めた。 「逢いたかった」 俺は彼女の体を少しだけ引き離して、真っ直ぐに白い顔を見つめた。 「嘘…でしょ…」 「本当だよ。絶対に会えると思っていた」 俺はもう一度彼女を、ギュッと強く抱きしめた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加