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これは避けられない運命なんだよね?
俺は無意識のうちに、心の中で言い訳を繰り返し、
彼女の手を引いて、ドアを閉めた。
腕の中へ彼女を納め、ドアの鍵をカチャリと閉じた。
触れてはいけなかったものに触れてしまった俺は、もう止まらない。
彼女のつむじに俺の顔を埋めた。
「逢いたかった」
俺は彼女の体を少しだけ引き離して、真っ直ぐに白い顔を見つめた。
「嘘…でしょ…」
「本当だよ。絶対に会えると思っていた」
俺はもう一度彼女を、ギュッと強く抱きしめた。
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