イチハウソ wanna build our future

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来なくてよいと言われたけれど、来てしまった。 勇気を出して理科準備室の扉をノックした。 ……… 「先生、いないのかなあ?補習は昨日で終わりって言ってたからなあ」 こんなに会いたいと思うのは、私だけなのかな? 「Please open the door .I never feal at ease without being with you」 ドアを開けて、二度と会えないみたい。 「小林さん、すげえ英語上手いんだね」 声に驚いて後ろを振り向くと、クラスの男子が立っていた。 「嘘…でしょ…」 (先生への気持ちバレちゃった?) 「日高くん、聞いてたの?」 「明(あきら)でいいよ、みんなそう呼ぶから。 俺、英語全然わかんないけど、今、なんて言ってたの?」 「先生いないなあって」 だいぶ省略したけれど、間違ってはいないよね。 「ふーん。ところでさ、小林はアメリカではみんなに何て呼ばれてたの?」 「沙耶、だよ」 「じゃあ、沙耶。今からクラスの奴らでカラオケに行くんだ。一緒に行こうよ!」 先生いないしなあ…。 「うん、行く行く!」 理科準備室のドアに後ろ髪を引かれながらも、私は明のあとについて行った。 沙耶が遠く離れてから、理科準備室で小さな呟きが漏れた。 「Saya…,you wanna build a snowman,don't you?」 沙耶…、雪だるまを作りたいよね?
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