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ものすごくイケメンの4兄弟だ。
見ているだけで幸せな気分になれる。
すると、
「ああ、汽車が帰ってきた」
春一さんが顔をあげて示してくれた先に、さっき私が降りた汽車が、終点の九頭竜湖駅を折り返して戻ってきた。
それに気づいた冬依くんがパッと体を起こして、屈託なく汽車に向かって手を振り始める。
汽車は、
「パーン!」
と甲高い警笛を鳴らして冬依くんに返事をした。
警笛を注意以外の目的で鳴らしてくれる場所なんて、私は他に知らない。
秋哉くんも冬依くんの隣に並んで、汽車に向かって手を振り始める。
すると窓から顔を覗かせた乗客たちが、ふたりに手を振り返してくれる。
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