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桜崎 輝―――
ここはどこ?
確か僕、本いっぱい買って家に帰ったはずだよね?
なのに今いるのはこんな所。紙袋も思わず下に落とす
あたり一面見回しても牢屋の中、壁には一面の本棚 むき出しのトイレに白いベット
僕はあまりの状況に、思わず頬をつねる
走る痛みに、これは現実だとゆう事を思い知らされる
「ど、どうなってるの…」
「おい、僕の話を聞いているのかい?」
呆然としている僕の前に、男が姿を現す
「うわぁ!」
僕はびっくりして、思わず尻もちをつく
どうやらこの状況に気を取られて、男の人の事をすっかり忘れていたようだ
さっきの言葉も、すっかり忘れていたらしい
「す、すみません!でもどうやって来たのか僕自身にも分からなくて…
あっ!とにかく急がなきゃいけないので…、すみません!」
僕はあわてて立ち上がり、謝罪を入れる
その後、僕はその人から逃げるように鉄格子の方に走る
明日から学校だし、何より血のような赤目に長い赤髪 尖った耳といった危険な容姿
こんな所に繋がれているから危険な人に違いない、だから僕はその人にあまり関わりたくなかった
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