ACT/1 出会いから始まる一歩

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桜崎 輝――― ここはどこ? 確か僕、本いっぱい買って家に帰ったはずだよね? なのに今いるのはこんな所。紙袋も思わず下に落とす あたり一面見回しても牢屋の中、壁には一面の本棚 むき出しのトイレに白いベット 僕はあまりの状況に、思わず頬をつねる 走る痛みに、これは現実だとゆう事を思い知らされる 「ど、どうなってるの…」 「おい、僕の話を聞いているのかい?」 呆然としている僕の前に、男が姿を現す 「うわぁ!」 僕はびっくりして、思わず尻もちをつく どうやらこの状況に気を取られて、男の人の事をすっかり忘れていたようだ さっきの言葉も、すっかり忘れていたらしい 「す、すみません!でもどうやって来たのか僕自身にも分からなくて… あっ!とにかく急がなきゃいけないので…、すみません!」 僕はあわてて立ち上がり、謝罪を入れる その後、僕はその人から逃げるように鉄格子の方に走る 明日から学校だし、何より血のような赤目に長い赤髪 尖った耳といった危険な容姿 こんな所に繋がれているから危険な人に違いない、だから僕はその人にあまり関わりたくなかった
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