1 幼なじみ?

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「そんな細っせ―目して、ホントに見えんの?」 貴明はからからと笑う口調で言って、ポンと給水塔から飛び降りてきた。 あたしの身長なんか、とっくに追い越しているのに、身のこなしは小学生の頃ままだ。 軽くて、体重があることを感じさせない。 「失礼ね。タカがあんなところに登るから、ちょっと眩しかっただけだよ」 あたしは唇を尖らせて言う。
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