3 友達?

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――小学5年生の頃。 あたしはまだ男の子と遊ぶことに抵抗がなくて、 その日の気分で男の子たちと走って帰ってゲームに混ざったり、女の子たちとおしゃべりを楽しんだりしていた。 あたしはその日、女の子たちと公園でアイスを食べていた。 ゴミ箱に向かって投げたアイスの棒は外したけれど、そんなことは気にも止めず、おしゃべりに夢中だ。 するとひとりの男の子が、アイスの棒に集っていたアリを見つけて、踏み潰し始めた。 一緒にいた女の子が、それを見て、 「ヤダ。かわいそう」 と顔をしかめる。 あたしは、振って湧いたような正義感に突き動かされて、 「あんたたち、やめなさいよ!」 立っていって男の子に注意した。 けれど、 「なにカッコつけてんの?」 たちまち他で遊んでいた男の子たちも駆けつけて、あたしは囲まれてしまった。 昨日まで、あたしも一緒に笑いながらアリを踏み潰していたのだから、ムッとしたのだろう。 でも出した言葉は引っ込められない。 そんなの格好悪い。 あたしは男の子たちと喧嘩になった。
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