1 幼なじみ?

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「……て、めぇー」 頭を押さえながら振り返った貴明の唇からは血が流れている。 殴られた時に口の中を噛んだのだろう。 親指の腹で唇の端を拭うと、貴明は、 「死にやがれ、おらぁ!」 跳ねた。 マウントポジションを取っていた時よりも強く激しく、貴明は一撃をくれた男にやりかえす。 男は、貴明の勢いと迫力に押し返され、たたらを踏んであとずさる。
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