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「南チャン」の禿げオヤジは終戦の混乱期にふらりとどこからかやってきて、この場所に店を開き、少しの間、店にさっきの宣伝文句を掲げたのだという。 そしてそれ以後、店はここにあり続ける。 食事をしにくる客はほとんどいないのに、このせちがらいご時世にボロ店の風体を備えたまま、変わらず存在し続けられるのは、噂の仕事でかなりの収入があるからだといわれていた。
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