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そう言いながら雪ちゃんはだんだんと俯いてしまった。
下を向いた雪ちゃんの頭をよしよしと撫でると、驚いたのか慌てて顔を上げた。
「…玲央くんは僕のこと、軽蔑しないの?」
「え、なんで。」
「だって、僕親衛隊入ってるし…」
「だから、俺も入るんだってば。」
「でも…入る気無くしたりとか…」
雪ちゃんが不安そうな顔で俺を見つめる。
おじさんから聞いてた話と雪ちゃんの話とでは、親衛隊の印象がだいぶ違う…
…親衛隊、思ってたよりややこしいかも。
「大丈夫だよ。噂なんて気にしないし、雪ちゃんのこと軽蔑したりなんてしない。
だって、まだ雪ちゃんのことあんまり知らないけど、すごく良い子で可愛くて俺雪ちゃん好きだもん。」
そう言って笑ってみせると、雪ちゃんは顔を真っ赤にした。
…え、なんか怒らせた?汗
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