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「……あ、俺の部屋の鍵ください。」
ふと本来の目的を思い出した。
「…鍵?」
「俺、今日編入してきたんです。」
「あー、なるほどな。どうりで見たことのない奴だったのか。」
…あなたはその見たことのない奴を襲ったんですよー。
そう思ったが、口に出す勇気はない。。
「お前、名前は?」
あー、まだお互いに名前も知らないんだった。
「結城玲央です。」
「玲央、な。
俺は永倉蓮(ながくら れん)。寮長をやってる。」
「あ…よろしくお願いします。」
ペコっと頭を下げると、そのまま頭を撫でられた。
「じゃあ、俺はこれで失礼します。」
俺は服を整えて立ち上がった。
「あ、玲央。」
「?」
部屋を出る際、永倉先輩に呼び止められる。
「なんかあったら、いつでも俺のとこに来い。ヤりたくなったら是非とも来い。」
「…遠慮させていただきます。」
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