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「生徒会の皆様よ!!!」
誰かが叫んだ。
周りの生徒たちは一斉に入口の方に視線を向ける。
すると急に食堂が騒がしくなった。
それは俺たちがさっき入ってきたよりもずっとうるさくて、本当に耳が壊れそう。
俺も周りにつられて入口の方を見ると、そこにはやたら顔面の整った奴らが立ってた。
生徒会、と呼ばれた奴らはぐるりと食堂を見渡すと、一言、
「…うるせぇ。」
と、真ん中に立ってる1番偉そーな奴がつぶやいた。
途端に静まる食堂内。
……どんだけ影響力持ってんだよ、こいつら…
俺は一瞬、寒気がした。
しばらく食堂は静まったままで、みんな黙って生徒会を見つめていた。
「あ、かいちょ~。やほ~♪」
ひらひらと手を振りながら、空気を読まない奴が隣に1名。
…なんてことしてくれたんだ。
こっちに向かって来たじゃないか。
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