寮長さんと対面からの食堂イベント

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俺は誰でも良いから助けて欲しくて周りを見た。 ばっちりと合ってしまった目。 「……ぁ…」 何か言いたそうに見つめ返される。 この人は確か……書記の蒼葉夕陽(あおばゆうひ)さん。 よく会計さんの口から聞いていたから覚えていた。 しばらく言葉を待っていたが、結局書記さんは何も言わなかった。 「?」 俺が首を傾げると、 「玲央ぴょん、どこ見てるのぉ?」 会計さんが無理矢理自分の方に俺の顔を向けた。 ゴキュッ… い、痛い痛い!! 今 首から変な音したよ!泣 あまりの痛さに涙目になる。 「…玲央ぴょん、そんな目してぇ……誘ってるのぉ?」 ふ ざ け ん な !!! 思わず口から出かけた言葉を押し込み、俺はやんわりと断った。
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