431人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は誰でも良いから助けて欲しくて周りを見た。
ばっちりと合ってしまった目。
「……ぁ…」
何か言いたそうに見つめ返される。
この人は確か……書記の蒼葉夕陽(あおばゆうひ)さん。
よく会計さんの口から聞いていたから覚えていた。
しばらく言葉を待っていたが、結局書記さんは何も言わなかった。
「?」
俺が首を傾げると、
「玲央ぴょん、どこ見てるのぉ?」
会計さんが無理矢理自分の方に俺の顔を向けた。
ゴキュッ…
い、痛い痛い!!
今 首から変な音したよ!泣
あまりの痛さに涙目になる。
「…玲央ぴょん、そんな目してぇ……誘ってるのぉ?」
ふ ざ け ん な !!!
思わず口から出かけた言葉を押し込み、俺はやんわりと断った。
最初のコメントを投稿しよう!