寮長さんと対面からの食堂イベント

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それぞれ騒がしい(書記さんを除く)生徒会の中でただ一人、ずっと黙って見ている人がいた。 「…あ、黒木さん。」 副会長の黒木涼さん。 転校して来た日に俺を理事長室まで案内してくれた人。 黒木さんは俺が声をかけても返事をしなかった。 ??? 体調でも悪いのかな? 「…あの、、」 「話しかけないでもらえますか?」 やっと口を開いたかと思ったら、出てきたのは拒絶の言葉だった。 「…え。」 突然の事すぎて、戸惑う俺。 そんな俺を黒木さんはとても冷ややかな目で見下ろす。 「…親衛隊だったんですね。」 ぽつりと独り言のようにつぶやいた。 そして黒木さんはそのまま俺に背を向け、食堂を出て行ってしまった。
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