転校生がやってきた

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「いててててて……」 俺の上からなんか声がする。 てゆーか、重い重い重い!!! 俺は重さから逃れようと、自分の上に乗っかってる物体を退けた。 「いたっ」 またもや聞こえる声。 俺は声の主の方に顔を向けた。 そこにあったのは……黒い物体。 なんかもさもさしてて、モップみたいなもの。 そのモップが動いた。 「何すんだよ!」 ばっちりと目が合う。 あ、これ、人間だったんだ。 そう気付いて改めてそいつを見てみると、黒いモップは髪の毛だったのだとわかった。 でもなんか不自然… あ。 俺が心の中で声を漏らすのと同時に、髪の毛がずり落ちた。
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