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「お前、玲央っていうんだな!よろしく!俺は智也だ!智也って呼んでくれ!」
さっきの転校生君がものすごい勢いで俺のところに来る。
「あーー、大野くん、だよね??よろしくー」
へらっと笑いながら名前呼びを避けたが、転校生くんは少しも気にせず嬉しそうに俺の手を取った。
「まさか同じクラスなんてなー!なんで早く言ってくれなかったんだよ!」
無理やり握手して、ぶんぶんと手を振られる。
いちいち力加減が痛いんだよなぁ。
「俺も今初めて知ったからね。」
しれっと嘘をついてその場をしのぐ。
「なぁにー?智也っちと玲央ぴょん知り合いなの~??」
どーーんと俺の背中にもたれかかってくる会計さん。
重い重い重い。
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