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「…玲央って童貞?」
「は?」
童貞なわけ……って、あ。
ファーストキスがまだだったってことは、童貞じゃないと変、だけど…
「…教えない。」
なんだか、嘘でも童貞だと言うのはプライドが許さないというか悔しいというか。
いや、意味わかんないんだけど。
「先生こそ童貞?」
俺は話をそらすために先生に話を振ったが、あまり話題が良くなかったようだった。
「…俺が童貞に見えんの?」
先生の目の色が変わった。
「え、いや…」
慌てて否定したが遅かった。
先生は椅子から立ち上がると俺の方にゆっくりと近づいてきた。
身の危険を感じた俺も立ち上がって先生から距離を取る。
「せ、せんせ?
じょ…冗談ですよ!
先生はちっとも童貞に見えませんから!!」
俺がそう言うのにちっとも聞いてくれずどんどん近づいてくる。
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