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「玲央くんの帰りが遅いんで、心配してたんです。
そしたら、そういえば熊谷先生に呼び出されてたなって思い出して。」
また雪ちゃんに心配かけちゃった…
と、俺は少し反省した。
「先生、こんな時間まで玲央くんと何してたんですか?」
雪ちゃんの鋭い質問にドキリとする。
「…さぁ?」
先生の挑発的な答えに、雪ちゃんがイラっとしているのが分かる。
「とりあえず、玲央くん連れて帰るんで。」
雪ちゃんはそう言って、数学準備室に入ってきた。
そして、先生の横を通ろうとした時先生は雪ちゃんに向かって、
「邪魔しておいてタダで済むと思うなよ?」
と言い放った。
…なんでこんなに2人とも睨み合ってるの?
俺は今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気に、少し不安になりながら2人を見ていた。
いや、雪ちゃんが喧嘩とかイメージじゃないんだけど。
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