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ところがそれを転校生くんが許してくれない。
俺が席に着くのを阻んで、さっきから盛んに話しかけてくる。
あんまり俺にばっかり構ってくれると会長と副会長に睨まれるから、できればそっちに戻ってくれると助かるなぁ、なんて。
そう思うが全く転校生くんには伝わらず、ついに会長たちが俺と転校生くんの間に割り込んできた。
「おい。」
怒っているような不機嫌そうな声に、俺はビクッと肩を震わせた。
「はい?」
できるだけ冷静に、事を大きくしないように丁寧に答えよう。。
「智也と話してたのは俺なんだが。」
…うん、だから?
そう言いたくなるのをぐっと我慢して、へらへらと笑顔を顔に貼り付ける。
「そうですね。」
「智也は返してもらうぞ。」
そう言って、転校生くんを俺から引き離した。
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