転校生がやってきた

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どうぞお引き取りください、って感じなんだけども。 と心のなかで思いながら俺は席に着いた。 俺はこの時特に何も気にしていなかったが、生徒会と転校生くんとの絡みを快く思わない者がいたのだった… 今日も会計さんと雪ちゃんとでお昼ご飯を食べに行くと、食堂には生徒会と転校生くんの姿があった。 やっぱり会長と副会長さんが転校生くんにベッタリで、周りの視線が痛い。 ちょっとは自分たちの立場を考えたらどうなんだろうか。 俺はイラっとしながら、会長たちとは離れている席に座り、メニューを注文する。 「玲央ぴょん、機嫌悪い?」 「別にそんなこと無いですよ~??」 会計さんに聞かれて、俺はそう答えた。 「ウソつき。 玲央くんさっきから、眉間にシワ寄ってるよ。」 雪ちゃんにも指摘されて、俺は反論できずに黙り込んだ。
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