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月曜日――
朝からバタバタと物音が上から聞こえる。
それを聞きながら私は学校の準備をする。
ガチャ―バタン―
ものの数分で上からはなにも聞こえなくなると同時に私も玄関を出た。
キャーッ
黄色い声がマンションの下で響く。
身を乗り出して見てみると、女の子たちが大山さんを囲んでいた。
『あの!サインください!』
『ごめん!急いでるんだ!』
そう叫びながら大山さんはタクシーに乗って消えていった。
取り残された女の子たちは『ここが拓人のマンションなんだね!』と嬉しそうに言いながら消えた。
「有名なのかな」
ぼそっと言い残し私も通学路に足をおいた。
ざわざわと人の多い町中を歩いていると大きな液晶画面に見覚えのある顔が写っていた。
(え、大山さん?)
隅っこの方に【JD大山拓人】と書いてあった。
朝の出来事といい、テレビといい。
おもわず、携帯で検索した。
JDというのは男性グループの名前で、所属は4人。恋愛禁止などの縛りはないがかなりのファンがいるため、へたに
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