第2章 エセリアの宣言

4/4
4381人が本棚に入れています
本棚に追加
/1201ページ
「あ、お兄様、いらっしゃいませ! でも今は大変忙しいので、兄妹の語らいは後日にお願いします!」 「……ああ、うん。忙しそうだし僕も用事があるから、暇な時にまた来るよ」 「お待ちしておりますわ!」  そして彼はミスティに「ちょっと心配だから、姉上に様子を見に来るように頼んでおくから」と囁いてから、大人しく引き下がった。  エセリア・ヴァン・シェーグレン。  この時の彼女の実年齢は六歳ながら、精神年齢は二十九歳。  これを契機に、彼女は周囲の者達に生温かい目で見守られながら、自分の趣味と暇潰しの為の娯楽の構築に、ひたすら邁進していくのだった。
/1201ページ

最初のコメントを投稿しよう!