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「上手く使えたら儲けもの。使い切ったらポイ捨て前提ですか……」
「そういう事だな。それにどうやってか、もう潜り込んだらしいぞ?」
「なまじ頭が良くて小器用な分、救いようがないですね」
「それに仕上げは、そのホストクラブでの豪遊対決になりそうだからな。社長が『どうせなら制裁対象の女より若い菅沼に乗り込ませて、その女が太刀打ちできない位豪遊させて、馬鹿にして嘲笑ってやれば、ばばあの気も晴れるだろう。ついでにその元ホストのアホ面も撮れれば、ばばあが更に喜ぶことは間違いなしだ』とか仰っていたし。だから取り敢えず、今は試用期間の扱いだ。そのつもりで処理してくれ」
「本当に容赦ないですね……。了解しました」
小野塚はこれ以上何を言っても無駄な事を察知し、書類を手におとなしく引き下がった。
そして本人が知らないところで、使い捨て前提の健介の処遇が決定し、桜査警公社は何事も無かったかのように、平常運転を続けていくのだった。
(完)
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