おいでよ、つわものどものらくえんへ

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  才能才能才能。 才能に勝ち続ける。僕に才能は無かったから、僕はあの愛しい彼らの様にはなれなかったから。 だから、だから僕はこうやって才能に勝つしかなかったんだ。こうでもしなきゃ、才能には勝てないんだ……どれだけ鍛錬しても! どれだけ努力しても! こんなに頑張ったのに! こんなに頑張ったのに! こんなに頑張ったのに! 僕はこんなに頑張ったんだよ! それなのに、僕はどうして愛しい愛しい彼らに追いつけないの?! それが才能なの? やだよ、僕。 僕も彼らの隣に立ちたい、僕以外は立っちゃいけない! だって、僕だけがこんなに努力したんだから! 僕以外に立とうとする奴らは、全員死んだほうがいいんだよ! 僕がこんなに努力したのに、頑張ったのに……彼らの隣に立つ人がいるのは許せない。 だけど、今の僕にアイツ等を殺す力は無いんだ……何でだよ、才能なんて。才能なんて………………罪だよね。 才能を持ってることは、罪だよね? 才能を持ってない人よりも、無条件で優れてるなんて、罪だよ! 死刑に相当するよ、ううん、大丈夫、僕が殺してあげる! もうすぐ、Sランカーになれる……それでも彼等には届かない……でも、Sランカーになれれば、人を殺しても罪に問われにくい……。アレ? 何で、僕が罪? 良いことをしてるのに? ああああああ!! 僕は罪人じゃない! 僕は罪人じゃない!! 僕は罪人じゃない!!! そうだ、Sランカーになったら……ランドの生徒を沢山殺そう。きっと、彼らに近づく才能を持った奴らが沢山いるから……才能は、花が咲く前に殺さないとね? ハハ!!
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