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黒慧「うぐ、ここは…」
目を覚ました黒慧は彼岸花で覆われた川の船の上にいた。
?「あら、目が覚めたのかい?」
黒慧の目の前には彼岸花と同じ赤い髪をしたスタイルのいい女性が船を漕いでいた…
黒慧「あんたは…」
小町「ん、あたしゃかい?私は小野塚小町。この三途の川で仕事してる死神だよ」
自ら死神と名乗った小町。
黒慧「三途の川…か。と、言うことは俺は死んだのか…だから死神が魂を狩に来たと」
小町「ありゃ?意外に冷静だねぇ?」
黒慧「まぁ…慣れているとは言わないが、なんかもうね…」
小町「ふーん。あ、それと私はあんたの魂なんて狩りやしないよ?だってあんた生きてるし」
黒慧「…え?」
小町「偶然迷いこんだんだろ?何か身に覚えはないかい?」
黒慧は少し考え、ふと気付く
黒慧「あの道のど真ん中にあった彼岸花か…」
小町「あーそれだねー」
黒慧「そっか…んで、今からどこにいくんだ?」
小町「ん?あー、取り敢えず映姫様に報告しないとね」
黒慧「映姫様?小町の主か何かなのか?」
小町「うん、そうだねぇ。あたしの上司の閻魔様だよ」
黒慧「閻魔様か…もう何でもありだな」
小町「あはは、にしてもあたしや映姫様の事を聞いても今一ピンときてないってことは、黒慧は外来人なんだね?」
黒慧「外来人?そういえばここはどういうところなんだ?」
小町「そういえば言ってなかったね。ここは幻想郷、隔離された忘れ去られた世界だよ。あれも言わないといけないのかねぇ…
ようこそ、幻想郷へ」
そしてそのまま小町は映姫がいると言う、彼岸まで
船を漕いでいた。
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