8人が本棚に入れています
本棚に追加
だけど、どうだ祐太は素敵なスポーツマンに育ち、祐太は知的な美少年と育った。
私たちは、もう高校生だ。
祐太も翔太も、なにも言わずに優しいままだけど、どちらかを選ばなければ誰かに取られてしまうかも知れない。
私は、最近は夜に窓から空を眺めては溜め息ばかり吐いていた。
「祐太の体に翔太の顔が理想的なんだけどな……」
ある夜、空を眺めてそんなことを呟いたら、突然、部屋の明かりが消えた。
私は、ぞくりとしたが、一人強がってみる。
「電球切れた……。変なこと願ったからかな……」
そう言って電球を取りに行こうと窓辺から離れた瞬間、肩を何かに強く掴まれた。
「ひっ」
私は、情けない声をあげて、掴まれた肩の後ろにゆっくり顔を向けた。
最初のコメントを投稿しよう!