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翌朝、私は制服に着替えて入り口で待つ。
いつも祐太と翔太が迎えに来てくれるのだ。
私は、二人が来る方向に顔を向ける。
いつもの習慣だ。
いつもの時間にその方向を見ると二人が見える。
そして、手を振ってくれるんだ。
だが、私がその方向を向いた瞬間、体じゅうの血の気が引くのが分かった。
「嘘でしょ……」
二人の後ろには昨日の悪魔が鎌を構えていた。
私は叫ぶ。
「やめてーー!!」
だが、その声は空しく、翔太の首が刈られ鎌の上に乗り、そのまま祐太の首を狩り飛ばすと祐太の体に翔太の首が乗った。
そう。翔太の顔と祐太の体を持つ理想の男がそこにいた。笑顔を浮かべたまま。
私は、かくんと膝が落ちた。
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