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住宅街にひっそりとたたずむサロン。
それが、先生のお店。
「リラクゼーションサロン 癒やし屋」
リラクゼーションサロンと言っても、お店の周りにはガーデニングがされ、
室内は間接照明で薄暗い、タイ風とか、インド風とかバリ風とかではなく、
優しい太陽の光が室内を明るくしている。
自然の爽やかな空気に包まれたような場所だ。
先生も清潔爽やかな眼鏡男子。
背は180弱ぐらいだろうか。
手はほっそりと白く長く、指先も繊細。
ガーデニングから料理、小物作りと、何でも器用にこなしてしまう。
非常に中性的な感じがする。
男性特有の男臭さというものを感じないのだ。
私、怜美(れみ)は先生の助手として、時折お手伝いにくること3年。
男性の臭さといっても、弟の部屋の臭さぐらいしか知らないが、
満員電車の中で、サラリーマンに挟まれた時の息苦しさを
想像して頂ければと思う。
先生のお店は、まるで滝がある新緑のまっただ中にいるような気分だ。
だから、過ごしやすいというのか、心地がいい。
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