星まつり

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会場の中程にはキレイに盛り付けられたお料理が並んでおり 私は迷わず進んだ やはり、ローストビーフは美味しい 見たこともない洒落た料理に舌鼓を打っていると 「15番さんですね?」 黒いスーツに身を包んだ女性に声をかけられたら 彼女に番号札はない 多分スタッフなんだろう 「はい。」 「恐れ入りますが受付までお越しいただけますか?」 「はぁ。」 「ご家族の方がお見えです」 「は?」 彼女に続いて会場を出ると 「香織!」 今、一番会いたくて 一番会いたくない人が立っていた 「母さんが倒れたんだ お前の携帯繋がらないから」 は? 何も返せずにただ輝の顔を見ていると 「今回は諦めろ 病院いくぞ」 輝は私の手を強く引き歩き出した 「ちょっと離してよ」 「やだね」 「てゆーか、何でいるの?」 「母さんが倒れたからだろ?」 …………。
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