看病

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  (どうぞ。本当に来てくれてありがとうと言われる) 「お礼は良いから横になってよ、お薬と飲み物と簡単に食べられそうなの持ってきたから」   (奥に入ってと言われ部屋に入る) ードサッーバタンッ 「やだっ大丈夫?立ったらふらついちゃった?そんな所で倒れないで。…立てる?」   (ドアの前で座り込む) 「部屋に入った途端、倒れるからびっくりしたよ?大丈夫?」   (ドア塞いだらすぐに帰らないでしょ?と言われる) 「帰したくなくてドアを塞いでるの?(笑)もう、大丈夫。すぐに帰ったりしないからベッドに戻って。ほら、手貸して」   (握り返しながら、本当に?一緒に居てくれる?と言われる) 「本当に。一緒に居るからお布団に入って」   (わかった。と素直にベッドへ向かう) 「……なんで座ってるの?横になってくれないとお布団掛けられないよ?」   (ここに座ってと言われる) 「ここに座るの?…早くって…じゃあ、ちょっとだけ」   (膝枕っ気持ちいいと言われる) 「膝枕して欲しかったの?(笑)君ってこんなに甘えん坊だったっけ?」   (うるさい。風邪だからだよっと言われる) 「風邪引いてるから、甘えたかったの?(笑)仕方ないなぁ。じゃあ、頭撫でてあげるから少し休んでね?」   (反対の手貸してと言われる) 「反対の手も欲しいの?…んーっ…はい。えっ?前髪は触っちゃダメ?おでこ可愛かったのに…わかった。触らないから。ほら目瞑って?」   (左手を握られたり、なぞられたりする) 「…ねぇ?…左手なぞられるのくすぐったい。ってマスク越しに何してるのぉっ指パクってしないでっ」   (くすぐったかった?なんか美味しそうだなぁって思って。と言われる) 「(笑)美味しそうって、お腹すいてるの?ならなんか作るからちょっと待ってて」   (まだ大丈夫だから、傍にいてと言われる) 「まだ大丈夫って、お腹空いてるんじゃないの?」   (後で食べる。それよりも寂しくて死にそうだった。と言われる) 「寂しくて死にそうだったの?誰かに甘えたかった?」   (誰かにじゃないよ。あなたに甘えたかったんだと言われる) 「あたしに甘えたかったの?」   (そうだよ。あなたが来てくれるってわかって嬉しかった。それだけで少し回復した。男って単純だろ?と言われる)
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