其ノ弐 新たなる仕掛け!

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  羊 助は頷いて、 お菊を抱き寄せ抱擁した___。 今は、未だ焦る事も無い。闇の会は潰してし まったが、其れに代わる闇の捜査課が誕生した。 お菊と2人きりの組織だが、羊助は面白いと、  思った。闇の組織は俺が掟で有り、お菊の掟         で構成されていると、羊助は                 自負してい                     る。  「今夜の事をリークしたら、闇の会の 老師の墓参り付き合うてくれんか....  会を潰してもうた詫びもしとらんし、 お菊と組んで新たな会、興した事、報告 せなアカンからな♪」(笑)              「うん♪」(笑) ベ ッドの中の寝物語 で、結局、2人は明け方まで 語り合い、空が白み始めた頃、眠り就いた。 次に目覚めたのは、昼の11時前だった。  目覚めはしたが脳は未だ眠っている。お菊も         同じで、お菊は今、シャワー               を浴びている。                   午後1                   時前に               ホテルを出た。          運転は羊助となり、お菊は  助手席でパソコンを開き、次狼の罪をUSB のチップに移していた。データを移し、其れを 匿名で出版社に送る。此れでお菊の 忌まわしが終わる。 翌日、 休暇を終えた お菊は晴れやかに出勤した。 アリバイ工作の為に、生活安全課の署員達の 土産を差し出した。署員達はすっかり信じ、お  菊の手土産に満悦し、中には誰と一緒だった       とか、野暮な干渉を促して来た。              お菊は課長代理席                     で、  『羊♪貴方の温もりに浸りたい♪』                     と、                 メールした。       羊助は、お菊と別れた足で杏樹を  呼び出し、店を閉めてレナと共に群馬の山荘 へと向かえと指示した。群馬の山荘は、今や、 羊助の城となっていた。杏樹の運転 するBMWは 圏央 道の 青梅付近を 走っていた。今の2人にとって、 羊助は悪魔だった。ハンドルを握る杏樹も、  横に座るレナも心が重い。今頃、羊助は山荘      で2人を凌駕する算段を企んでいる                筈である__  
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