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「杏樹サン♪
あたしね、アイツに犯られてる時、
ホントに心からアイツが憎いと思った。
強くなって、何時か必ずアイツを
倒してやるって心に誓ったの......
確かにあたしゎアイツを裏切ったし、
闇の会の面汚しかもしんない......
けど、魔莉亞サンをアソコまで潰した
アイツゎホントに悪魔だって思った!
杏樹サンを魔莉亞サンみたいには、あん
な姿にはしないから!」(怒)
「うん....有り難う♪」(泣)
発端は
自分達かもしれない。
然し、羊助のした事は人間のする事
じゃ無い。レナの記憶が甦る。レナは
あの山荘に行くと、先ずは
裸に剥かれ、
あの
十字
架に
括られ
磔刑とされる。
其の間、杏樹が羊助の躾を
受け凌駕される。杏樹自身も、此れが
あの羊助かと我が眼を疑った。口に
出すのも悍ましい凌駕が、
此の体を侵食した。
なのに
自分は
其れを求めるかの
様に、呼び出されれば、
あの山荘へ向かってしまう....( 〃д〃)
杏樹のBMは、圏央道の鶴ヶ島JCを、関越
道に入り、群馬の伊香保を目指す。何故、自分
はあの男の元へ向かってしまうのか?
此の体が恨めしい。心の
何処かに羊助を
憎めない
自分が
居る。
──うちがあの男に惚れとる!?──
レナを
此の娘を
羊助から奪った
当初は、此の娘を好きに
なれなかった。佳織との確執で、只、
佳織を陥れる為の道具に過ぎなかった。然し、
今は其の娘を心底、羊助から守りたいと思う自
分になっている。そんな思いが通じたのか、最
近のレナは、自分を慕ってくれている。
去年。羊助との師弟対決で、レナは完膚無き
までに叩きのめされた。羊助があそこまで娘と
慈愛するレナを陥れるとは、予想打にしなかっ
た。レナは僅かな抵抗も出来ず、死の寸前ま
で叩き落とされ、病院送りとされた。
3週間の入院生活の間、羊助は
一度もレナを見舞わ
なかった。
レ
ナを
娘とも思わない___
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