其ノ弐 新たなる仕掛け!

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  此 れで、 レナは完 全に囚われの身となり、 レナの位置を検索する事も出来ない。 魔莉亞を廃人に追い込んだ理由を尋ね、暫く すると意識が薄れ、レナは遠くなる喧騒を感じ  つつ、意識を奪われて行った。睡眠薬を飲ま            され、意識が戻っても                  視界は闇                     の まま..... 体は身に覚えのある 状態とされていた。腕を真横に 伸ばし、体を十の字状態とされていた。 あの十字架に磔られている。眠らされてい る間に、群馬の山荘へ運ばれた様である。   レナは恐怖を感じた。魔莉亞に続き、次は          自分かと思ったら、羊助の               存在が気になっ                    た。  『羊クン.......居るの........?』                    然し、                返事は無い.....          闇に閉ざされたまま、レナ  は音だけを頼りに、羊助の気配を探した。  静まり返った空間が、一層、恐怖を昂らせて いた。股の異物感もハッキリして来た。自然排 泄をさせられている。永遠に躾られた放置刑が 頭に浮かんだ。然し、今の状態は永遠にされた 物ではない。  佳織で有れば、自然と体が羊助を感じ取る。 然し、レナに其の力は無い。  羊助は山荘に居なかった。麓の中之条に下り、 旧車のBMは、スーパーの駐車場へ入る所だっ た。駐車場に車を停めると、羊助はカートを押 し、店内を彷徨いた。カートには、箱買いの飲 料水と、牛肉のパック・惣菜が乗せられていた。  羊助のスマフォが鳴る___  杏樹からであった___  メールを送って来た___       『レナが戻らんの....(/≧◇≦\)』 『何故、俺に云う?』         『ご....御免なさい......(汗)』 『俺は、そっちに居ない!』            『何処に居るの?』 メ ールは 返さなかった。 レジ精算の順番が来て、 羊助は籠と飲料水の箱をレジの上に 置き、レジの店員を見ていた。胸の名札を 見ると、杉浦と記されていた。四十路前後の 主婦層であった。夜の6時台に主婦がパートと  云うのも疑問だったが、其れを聞く野暮はし    ない。次、会う機会が有ればと思い、羊        助は料金を支払いレジを離れた。  
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