其ノ弐 新たなる仕掛け!

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  レ ナは、 杏樹が運転する 横で思っていた。以前は継母を 陥れた憎き女を、今は母の様に慕い敬愛して 居るが、其れと真逆で憎んで居る羊助が、今は  自分の最大の脅威と成っていた。車が目的の        山荘に近付くにつれ、脚が震え               緊張が心を支配                    する。 杏 樹がそんな レナを察するが思いは同じで、 杏樹は羊助の嗜虐を屈辱的な諸行で 強いられ、今日は杏の営業を途中で繰り上げ、 群馬の山荘に向かっている。羊助は急な話しと  しか云わなかった。一体、何を伝え様として       いるのか、全く用途が掴めない。              杏樹のBMはもう                 直ぐ伊香保                   インターへ 着 く。そんな 2人の悪魔。羊助は、現地恋人と したスーパーレジ担当主任・杉浦亜希と 亜希の休日となった今日、始めてのドライブ デートと洒落こんでいた。服装も、其れなりの  物を着こなし、悪趣味な身なりでは無い__         其れは、亜希も同じであった。               旧車のBMが裏                  榛名を下                     る。     「道、詳しいのね♪」(笑)  「仕事であっちこち飛び回っとり ますからね♪」(笑)      「羨ましいですね♪      眼に映り培われた物が経験として、     人を成長させるんですね♪」(笑) 「忘れとる事も多々有ります♪」(笑)     「ウフ....其れは私も同じです♪」(笑) 羊 助は 亜希と健全なデートを楽しんだ。 羊助は思った。亜希は自分の住む世界とは 無縁の女。裏街道を歩いた羊助には、亜希は華 で淑やかな女であった。羊助は、亜希を大切に  思う想い人とした。亜希は独身だが、結婚・         出産の経験があり、一児の母                であった__。 裏 榛名を下った。 羊助はデートの締めで榛名山を 登り、山々の雄大な絶景を亜希と共に堪能した。 今日1日で、亜希の生活環境・経緯を聞き、羊  助も、結婚を誓った許嫁が居て、其の許嫁が        とある事件の犠牲と為り、亡く               なったと亜希に                   伝えた。  
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