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今、わたしたちは、歓びの場所に立っている。
けれど、この瞬間にも、時間は先へ先へと動いていく。
聡さんの笑い顔も、ガラスの向こうに広がる夕暮れの空も、友人達の温かな祝福の声も、やがてすべてが過去に変わっていく。
どうしようもなく切ない気持ちになるけれど、どんなに大切な“今”も、永遠にとどめておくことなんてできはしない。
やわらかな残像を残しながら流れていく、一つひとつの大切な瞬間。その先に何が待っているのか、今はまだ分からない。
不確実な未来──。
思いもかけない悲しみに出合ってしまうこともあるだろう。
でも、それ以上に、幸せをかみしめたり、喜びを分かち合ったりする瞬間がきっとたくさんある。素直に、そう信じられる。
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