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「ほら早く早く!」
織姫はこっちに来てからずっとこの調子だ
「そんな急がなくてもまだ時間あるって」
そういうと織姫は口を膨らませた
「もー一年に一回しかこれないんだよ!」
「まぁそれはね」
そっけない態度でいいながらも内心俺も楽しみにしてた
「しかもこんなに晴れてるのって何年ぶりだろ」
満天の星空を見ながら、手を大きく広げてた
「確かに」
そう毎年必ずといってもいいくらい曇りになったり、雨になってたんだよな
誰かが俺たちの仲を邪魔してるかのように・・・
天の川を眺めてる織姫の横顔にドキドキしてることは言うまでもない
織姫とこうして一緒にいれるってだけでホント幸せだと思う
俺が天の川ではなく織姫を眺めてると、急に俺の方を向いた、ビクッとしたが、冷静をよそってると、織姫とはうん?と首を傾げたあと笑みを浮かべ俺の手を握った
「行こう彦星!」
俺は首を縦にふり、まずは目の前の屋台へ向かった
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