0人が本棚に入れています
本棚に追加
「遅いぞ~!カナタく~ん!」
「先輩……!ちょっと早いです……!天の川は逃げませんから……、もう少しゆっくり……!」
「えぇ~、早く見たいんだもん、天の川!」
「なんでですか……?」
「だって2人にお礼言わなくちゃだもん!『カナタに出逢わせてくれてありがとうございました』って!」
「……そういえば僕達が付き合い始めたのって、去年の七夕でしたっけ」
「そうだよ!私が、『彼氏が欲しい』って願いを書いた短冊を吊るしている隣に、カナタくんが、『彼女が欲しい』って願いを書いた短冊を吊るしてきたんだもんね!」
「……あの時にちょっと運命感じちゃって話し込んだら、同じ学校だったなんて、それこそ運命でしたね」
「うんうん!懐かしいねぇ~」
「……それじゃあ行きましょうか。僕の先輩」
「それじゃあ行こうか!私のカナタくん!」
終
最初のコメントを投稿しよう!