《1》

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「………。やっぱりこれは幻覚か。」 ホームシックならぬワンコシックでゲームから戻ってきた珪眞だ。 起きたらワンコが側に寝ていた。いつも通り耳と尻尾がある幻覚が見えたのでわしゃわしゃと頭を撫でたら手の感覚では耳がなかった。 触り心地の良いワンコの髪の毛を撫でながら、俺に軽くもたれかかる様に寝ているワンコをじっと見つめてみる。 「顔だけならちょっとつり目で猫っぽい美形?美人だけど、俺にはワンコに見えるんだよなぁ」 身長も170はあったと思うからそんなに小さいこともないはずだか可愛く見える。 嬉しい時にはちょっと照れながら笑う。 (幻覚で見えてる耳と尻尾はぶんぶんしてる) 悲しい時には無表情を装いながら俯く。 (幻覚で見えてる耳と尻尾はしょんぼりしてる) そして1番可愛いのは俺がワンコって呼んだ時 「わんっ」 ぶんぶん☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ もうこの↑時のわんっ、の返事がかわいくて可愛いくて。つい幻覚のせいで呼んでしまってから謝る機会を逃しずっと呼んでいる。 だってワンコがわんっ て、わんっ て!可愛いんだよ!もともと犬が、動物全般好きだからだけど。 母が猫アレルギーで父が犬アレルギーじゃなければ飼いたかった 。父は犬が怖いとか。お前が出てけと何度あのデカイのと闘ったことか。 ……………ワンコはワンコだけど人間だからアレルギーも怖いのも大丈夫、なのか?
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