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女 「もう、遅いよ!ほら、速くー」
男「急ぐなって、今日だけっていってもまだまだ時間はあるだろ。」
女「今しか出来ないこと、沢山やらなきゃ!」
男「例えば?」
女「えっ…とー、たこ焼き食べて、フランクフルト食べて、あ、わたあめも…」
男「食べてばっかりだな。どれが一番好きなんだ?」
女「ひーくん」
男「…そ…そうか。」
女「あれ?照れちゃってー」
男「う、うるさい!ほら行くぞ… "織姫"!」
女「うん。ひーくん!」
二人が地上に降りれるのはこの日だけ。
「織姫」と「彦星」は手を繋いで、屋台の橙色の光の中へと溶けていった。
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