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「それともう一つ話したい事があって。今まで隠してた事がありまして。」
姫は、次はどんな話が飛び出すかワクワクしてる。
「次は何? 何?」
俺は、リストバンドのレベル調整ボタンを無効にした。
そして、姫にレベルを見せる。
「んっ。。。Lv768??」
「実は、ベルトをいじって、レベルをマイナス760しててさ。」
これには、さすがの姫は笑えてない。
「カズサちゃんを倒した時に、一気に駆け上ったらしくて。ちなみに、カグラも俺と同等以上のレベルはあると思う。」
姫はからかわれていると思ったのか、若干、語気を強めて、
「そら、流石にこれを信じろったって無理あるよ。」
確かに信じろというのは、難しいと思う。
いきなり、僕はスーパーサイヤ人だと言っているようなもんだ。
俺は、持っていた短剣の刃を正方形に伸ばした後、それで折り鶴をおった。
「えっ。。。。」
これは、考える時間が必要だろうな。
俺は無言で、姫の言葉を待った。
10分後。
姫は口を開いた。
「しっかり、私を守ってね。」
俺は姫を見つめた。
「はい、姫。」
姫の浮世離れした理解力に救われた俺は、安堵して眠りについた。
そんな姫は興奮して眠れなかったようだが。
その時、運営本部は大騒ぎになっていた。
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