惑星ゲーム

本番開始

「さて、どうしたもんかな。」

初めからLvMaxになる裏技で、ロープレすると、最初の頃はちょー楽しいんだよね。

まぁ、進めていくとつまらなくなるんだけど。

上を見ると、200m程上れば地上に出れそうだ。

「よいっしょー」

ジャンプしてみた。

予想通り、一飛びで地上へ。

まずは、オアシスに向かうか。
よく見ると、テントとか張ってる。

俺はふと自分のリストバンドが気になった。

「さすがにこのレベルは目立つな。」

俺は着ていた服のハジを破り、十と百の位が隠れるようにリストバンドに巻いた。

平均的なレベル感が分からないから、十の位も隠した方が無難だろう。

さぁ、冒険の始まりだ。

すると、リストバンドが振動し始めた。

「ベータ版は、急遽、本日をもって終了です。興味のある方は、是非、正式版もプレイしてくだい！」

リストバンドから、例の赤ウサギの声で急な終了が告げられた。

「へっ」

この後は、運営がリストバンドを目印に迎えに来るらしい。

「これで終わりか。。。。てか、ほぼ、何もしてないけど。。。」

その後、俺には迎えが来なかった。

Lv768というのが、不正データと判断され、データが削除されたらしい。

明らかに、削除されたのは運営側のシステムバグだ。

その後、一年間、誰も来なかった。

どうやら、インフィニティを倒した今、人々のレベルを不用意に上げるのは得策ではないということで、ゲームに参加できる人数を絞る為、試験やら面接などをしてたらしい。

ベータ版も早目に切り上げたので、一般参加した人達も、高くてレベルが10位だったらしく、そのまま地球にいても、問題ないと判断された為もある。
まぁ、例外的な高レベル者もいたらしいが、そういうのは強制参加となるらしい。

ちなみにレベル10は、ゴリラ並みの力を持っている。

そして、本番当日を迎えた。