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きっとこれが私の最大の想い出
夢みてたこと、あなたは教えてくれた
なんにも持っていない私に勇気をくれた
ただただ背中を追いかけていたあの頃の
4年分のちっぽけなストーリー
桜の花びらがひらひら舞う中
父に買ってもらった自転車に
大きなかばんをカゴにつんで
N高に向かっていた
ここまでくるといっぱいN生がいるなぁ..
今日は高校の入学式
いっぱい友達もほしいけど
素敵な恋ができるといいな~♪
あれこれ妄想しながら私は学校に急いだ
入学式は呆気なく終わりそれぞれの教室に足を運んで席に付いていた
私は教卓の目の前の席だった
教室にこのクラスの担任と名乗る人がやってきて
授業や場所等、一通りの説明を受けた
私の学校は3年間クラス替えがなく実習が1年間に68時間行うとのことだった
68時間....やり切れるかな。(笑)
今日はそれだけです!と言い切って先生はピシャンッとドアを閉めて出ていった
それを機にクラスの中は一気に騒がしくなった
わぁ、馴染めるかな....
少し不安になりながらうろうろしていたその時
「初めまして!私、松浦咲希(まつうらさき)!よろしくね!」
背中をぽんっと押して話しかけてくれた咲希はにっこり微笑みながら隣の席に座った
「初めまして!白城梨夏(しらきりか)です。よろしくね!」
「梨夏さんって小さいね~(笑)」
「初めて会ってそれいきなりゆうー!?(笑)」
仲良くなれそうです
「私、中学校の同期と知り合いがここにたくさんいてるんやけど!梨夏さんのこと紹介するわ!」
私の腕を引っ張って教室の片隅へ強引に連れていかれた
「1人友達できた!(笑)」
そう叫んだ先には男の子が並んでいた
「え!?男の子!?」
咲希に耳打ちするもにっこり笑って終わらされてしまった
女の子の友達もまだ咲希しかいないのにー....
不安が募った
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