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葉月と交代して風呂に入り終えた。
颯は、置いてあったバスタオルで身体を拭くと
少し考えてから、着ていた服をそのまま身に付けた。
多少、湿っているが着れなくはない。
脱衣所兼洗面所から出るとなんだか旨そうな匂いがしてた。
居間に行くと、葉月はTシャツに7分丈の
スエット生地のパンツにパーカーを羽織ったラフな格好だった。
「あ、ちゃんとあったまった? 雑炊作ったんだけど、食べる?」
「あぁ。」
テーブルに、小さめのどんぶりに盛られた卵雑炊が出てきた。
「旨そうだな。」
「お腹すいちゃって。」
颯の右隣に、ちょこんと座る葉月。
「あんな時間まで、大変だな。」
「うん、でも大丈夫。明日はゆっくり出来るんだ。高村君は?明日も練習でしょ?」
「いや、明日は、各自軽めの調整。日曜、記録会だから。」
「そうなんだ。」
「・・・」
「あ、食べよう!冷めないうちに。」
「あぁ、いただきます。」
「いただきます。」
テレビの音だけが、やけに大きく部屋に響いていた。
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