青い夢のわたし

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青い夢のわたし

「へえ。それで、樫山先生に送ってもらったんだ! やったじゃない。先生と二人きり。もしかしてチュウぐらいした?」 またこれだ。ママはいつも私が樫山先生のことを好きなんだと思い込んでからかってくる。 「もう、そんなことあるわけないでしょ」 「やだ、七香。若いのにそんなに眉間に皺寄せてると、そのうち取れなくなっちゃうわよ」 「余計なお世話です!」 対面式キッチンカウンターの向こうから、ふざけて手を伸ばし額をつついてくるママの手を軽く払ってから、二人分のお皿をダイニングテーブルに運ぶ。 先生に家まで送ってもらってからしばらくして、ママが仕事先から帰ってきてくれた。倒れたことを心配するかと思いきや、まず最初がこういう話をするから、ついありがとうと言いそびれてしまう。
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