209人が本棚に入れています
本棚に追加
その瞬間──
「……っ!」
唇には温かい感触。
咄嗟に俊ちゃんの胸を押す。
「ちょっ、俊ちゃん何やってるの!?」
「え、だって、陽菜が目ぇ閉じたから」
あたしのせい?
「そんなつもりじゃなかったのに」
あたしは顔を歪める。
「わりぃ」
俊ちゃんは申し訳なさそうに謝ってくるけれど、でも至近距離で目を閉じたら勘違いするよね。
そう思ったらあたしも悪いのかな。
「やべえ、火ぃ点いた」
え、火?
訳がわからず俊ちゃんを見つめる。
最初のコメントを投稿しよう!